つみげー番外 「Dark and Darker」最近の動向を調べてみた

つみげー番外 「Dark and Darker」最近の動向を調べてみた

番外編として動画もアップしている「Dark and Darker」ですが、裁判やEPICのストアから削除されるなど動きがあるので、2025年6月現在どうなっているのか、AIの力を借りつつ自分なりに流れをまとめました。

プレイ動画のリスト

事件の概要


「Dark and Darker」は韓国のゲーム開発会社IRONMACEが開発したファンタジーPvPvEのアクションゲームです。しかし、開発段階から大手ゲーム会社ネクソンとの間で深刻な法的紛争に巻き込まれ、約4年間にわたって裁判沙汰が続いています。
時系列になっていて、参考になる記事へのリンクもあるので、気になる方はそちらも見てみると、より深く理解出来るかと思います。
しかし、ドロドロの紛争になっていますね・・・・。

時系列での出来事


2021年7月 - 問題の発端


ネクソンで「Project P3」の開発リーダーを務めていたA氏(後のIRONMACE代表)が、ソースコードやテスト用ビルドなど「作品に関する数千個のファイルを個人所有の外部サーバーへ無断で持ち出し」、同プロジェクトのメンバー全員に外部投資や集団退職の提案を持ちかけた形跡をネクソンが確認。A氏は懲戒解雇処分を受け、その後Park Terence Seung-ha氏を含む10人以上の『Project P3』関連スタッフがネクソンを退社。

関連ニュース: 『Dark and Darker』開発元に韓国警察が家宅捜索を実施

2021年8月 - 刑事告訴


ネクソンが不正競争防止法への違反や特定経済犯罪の加重処罰等に関する違反の容疑で、A氏を韓国警察に刑事告訴。これが約4年間続く法的紛争の始まりとなった。

2021年10月 - IRONMACE設立


元ネクソン社員らがIRONMACEを設立。わずか10ヶ月後の2022年8月に『Dark and Darker』のアルファテストが実施された点を、ネクソン側は「独立して開発された作品とはいえない」と主張する根拠の一つとしている。

2023年2月 - プレイテスト開始・人気爆発


2月6日、Steam Next Festにあわせて『Dark and Darker』のプレイテストが開始。ファンタジー版『Escape from Tarkov』として注目を集め、最大同時接続プレイヤー数は約10万8000人を記録する大人気となった。

関連ニュース:『Dark and Darker』プレイテストが本日スタート。ファンタジー版『Escape from Tarkov』

2023年3月7日 - 韓国警察による家宅捜索

IRONMACEが韓国警察による家宅捜索を受ける。ネクソンの告訴状に基づく捜査で、『Dark and Darker』が『Project P3』のデータを流用して開発されたとの疑惑について捜査が行われた。

関連ニュース: 『Dark and Darker』開発元に韓国警察が家宅捜索を実施

2023年3月25日 - Steam削除

ネクソンからのDMCA(デジタルミレニアム著作権法)通告および停止通告書を受け、『Dark and Darker』のSteamストアページが削除される。これによりSteam上でのゲーム配信が停止された。

関連ニュース: ダークファンタジー迷宮PvPvE『Dark and Darker』Steamストアページが削除

2023年4月14日 - 著作権侵害で提訴

ネクソンがアメリカ・ワシントン州西部地区連邦地方裁判所に対して、IRONMACEおよびその代表者2名を被告とする営業秘密保護法違反および著作権侵害に基づく訴訟を提起。同時に、Torrentを使った「最終手段」でのプレイテストを強行実施。

関連ニュース: 法的な問題に直面していた『Dark and Darker』をめぐり、ネクソン側が著作権侵害により提訴に踏み切る

2023年8月7日 - 代替プラットフォームでの配信開始

Steam削除を受けて、『Dark and Darker』がChaf Gamesという代替プラットフォームで配信開始。有料(約5000円)での販売となった。

2023年8月18日 - アメリカでの訴訟棄却

アメリカの裁判所が「韓国で裁判する方が適切」との判断で、ネクソンによるアメリカでの訴訟を棄却。これにより韓国のみを法廷地として争われることとなった。

関連ニュース: 騒動渦中のダンジョンPvPvE『Dark and Darker』、ネクソンによるアメリカでの訴訟が棄却

2023年8月26日 - KRAFTONとのライセンス契約

KRAFTONがIRONMACEと『Dark and Darker』IPのモバイルゲームに関するグローバル独占ライセンス契約を締結。モバイル版の開発を進めることとなった。

関連ニュース: KRAFTON,「Dark and Darker」モバイルゲームのグローバル独占ライセンス契約を締結

2024年1月 - 仮処分申請が棄却

ネクソンによるサービス中断の仮処分申請が韓国の裁判所により棄却される。裁判所は「ネクソンの著作権または営業秘密を侵害したものとは見えない」との判断を示した。

関連ニュース: 訴訟問題が発生したPvPvEゲーム『Dark and Darker』、ネクソンによるサービス中断の仮処分申請が棄却

2025年2月13日 - 第一審判決

ソウル中央地方裁判所が第一審判決を下す。著作権侵害については認めなかったものの、営業秘密侵害については認定し、IRONMACEに85億ウォン(約9億円)の損害賠償を命じた。

関連ニュース:

「Dark and Darker」やっぱり有罪!営業秘密侵害で9億円の賠償金支払い命令

ネクソン、アイアンメイス相手に著作権訴訟敗訴 営業秘密の侵害は認定

アセット流用疑惑の『Dark and Darker』著作権侵害は認められずも営業秘密侵害に約9億円の損害賠償判決

2025年2月26日 - KRAFTONとの契約終了

KRAFTONとIRONMACEのライセンス契約が両社の同意により終了。これにより『ダークアンドダーカーモバイル』のタイトル変更が検討されることとなった。

関連ニュース: 『ダークアンドダーカーモバイル』タイトル変更の見通し

2025年3月5日 - Epic Games Storeからの削除

Epic Gamesが韓国の裁判所判決を考慮して、『Dark and Darker』をEpic Games Storeの販売リストから削除。2025年11月1日にはライブラリからも削除される予定。

関連ニュース: 『Dark and Darker』11月1日からEpic Games Storeではプレイ不可に

現在の状況

現在も刑事事件として韓国検察による捜査が継続中で、ネクソン側は民事判決に対して控訴の意向を示している。一方、著作権侵害が認められなかったため、『Dark and Darker』の配信停止は命じられておらず、Steam版と公式サイト版では引き続きプレイ可能な状況となっている。

この事件は「ゲーム業界版NewJeans騒動」とも呼ばれ、ゲーム業界における著作権紛争の重要な判例となる可能性が高いとされている。

以上、現在の状況です。


PvPvE以外にもPvEモードも追加されて、ちょっと気になっていたりしたのですが、EPICから削除されるなど、まだ終わってなかったんだって事を再確認しつつ、調べてみました。
ゲームは面白かったので、この辺の混乱はもったいないと思いつつ、確かに色々と問題がありそうな感じなので、動向を見守るしか無いですね・・・。

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ローカルで効果音が作成できるAI「MMAudio」を使ってみた(「Waves Place」と同じ効果音も作ってみました)

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久々にオールインワンのコード生成「DeepSite」を使ってみた

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AIがWEBサイトをコーディングしてくれるサービスです。 DeepSite https://huggingface.co/spaces/enzostvs/deepsite 今回はテトリスっぽいゲームを作ってもらいました 今回の完成品 https://iaisd9-blocky-blitz-bonanza.static.hf.space/index.html では本題です。 アカウント(無料)を作ると、完成品をこのように公開できます。 ちなみに無料のユーザー登録すると、制作物を「DeepSite」で公開できる機能もあるので便利です(今回はその機能を使っています)。 複数のページが相互接続された複雑なウェブサイトを構築できます。 シンプルなランディングページから、動的なルーティングとナビゲーションを備えたフル機能のウェブアプリケーションまで、あらゆるものを構築できます。 と言う事で、WEBページであれば、かなりの物を作成できるサービスなので、当然ブラウザで遊べるゲームも作る事ができるので、テトリス的なゲームを作ってもらいました。 このサービスに限らず、既にWEB

時計のG-shockでおなじみのCASIO(カシオ)の新サービス!AIで効果音が生成できる「Waves Place」を試してみた

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前に気になっていたけど、試していなかったので、今回試してみました。 CASIOのアカウントを作成する必要があります。 ちょっとめんどいですが、無料で試せるのでとりあえず作成して試してみました。 一応プレスリリースです。 AIで効果音が生成できる「Waves Place」とライブ配信専用スケジューラー「Streamer Times」を正式リリース 実際どんな交換が生成できるのか、結構気にはなってます。 効果音系のアプリも実は持っているので、そんなのと比較もしてみたいですが、今回はこのサービスがどんな感じかを試します。 まず、料金プランのリンクです。最新情報はこちらを参照してください。 一応現在時点のプランです。 フリープランでは商用は不可ですね。 「starter」プラン以降で商用利用可能です。 フリーだと月20回までお試しできる感じです。 月千円(「starter」プラン)で800回って事なので、普通は「starter」プランで使い切れない気がします。 使うとすると、基本的に必要な時に有料プランして、終わったらフリーに戻すみたいな使い方になりそうなサービスです。 実際